INFATUATOシンドローム


翼「何キョロキョロしてんだ?」


璃夢「日向くんがどんな人なのか気になって!」


翼「顔知らねぇのにどうやって探すんだよ」


璃夢「あっ!そうか!」


確かにそうだね!私は一体何を探してたんだろう?いや、名前が呼ばれたなら挙手とかしてたりしないかなと思って!


翼「ぷっ!クククッ。なんかお前といたら退屈しなさそう」


なんで笑ってるの?……もしかして私が笑われてる!?


翼「日向雪は〜……おぉ居た。あの隅っこで座って寝てるやつだよ」


そう言って指をさしたのでその方向を見てみた。そこには青色、いや、濃い水色の髪色をした男の子が寝ていた。


璃夢「…可愛い…けど、すごく怖そう…」


顔は可愛らしい顔をしているのに、寝ながら眉間にシワがよってる……。


翼「それは本人に言わねぇ方がいいぜ?」


えっ?なんで?


翼「可愛いって言われるのが大嫌いらしい。中学の時バカにされてソイツらを病院送りにしたって話だ」


病院送り!?日向くんには近づけないね…

だって……入院費かかっちゃうじゃん!
《やっぱりお金の心配だった》


仕方がない。ラストの人が怖くないことを祈ろう…そもそも、ヤクザさんを相手にするなんてそんなに神経図太くないもん。

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