INFATUATOシンドローム
?『あははっ!怖い怖い。まぁ、俺らは君に恨みなんてないからさ、早くおいでよ?』


その言葉に少しの違和感を感じた。

『俺らは君に恨みなんてない』……?なんだろう、ちょっとだけ違和感あるな…。


?『んじゃ、待ってるからねえ〜』


その言葉の意味を聞く前に電話は切れてしまった。


雪「ったく…アイツ、ゴホッゴホッ…何やってんだよ…ゲホッ」


電話が切れると日向くんはさっきよりも酷い咳をし始め、また地面にしゃがみこんだ。


璃夢「大丈夫!?日向くん!」


雪「これくらい……ゴホッ…平気だ…っ!な、なにすんだよっ!ゴッボゴッホッ」


私は嫌がる日向くんのおでこに手を当てた


璃夢「やっぱり熱が上がってる気がする…日向くんはココで待ってて」


雪「はぁ?…ゴホッ…な、んでだよ」


璃夢「時雨を助けに行くつもりでしょ」


雪「だったら…なんだって言うんだよ…ゴホッゴホッ」


璃夢「そんな体調で時雨を助けられると思ってるの?」
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