INFATUATOシンドローム
さっきより熱が上がってて立つだけでフラフラなんだ。時雨を助けることなんて出来るわけないよ
雪「だとしても…ゴホッ…俺が行かなきゃ…時雨は!」
璃夢「僕が助けに行ってくるから!」
雪「は、はぁ?ゴホッ…何、言って、んだよ…ゴホッケホッ…お前なんかに…助け、られるわけが無い」
璃夢「そんなのやってみないとわかんないじゃないですか」
雪「俺は…ゴホッ…お前を認めた、わけじゃねぇ」
璃夢「あのねぇ!認めた認めないなんて今はどうでもいいでしょ!?日向くん面倒くさい!」
そりゃ日向くんに認めてもらいたいけど、今はそれより時雨の方が大事でしょ!?
雪「なっ!面倒くさっ、ゴホッゴホッ」
あぁ!売り言葉に買い言葉?的なやつで日向くんに大きな声出させちゃった、ごめん!
咳をし続ける日向くんの背中をさすった。
璃夢「日向くんは面倒くさいです。たまには人を頼ってみたらどうですか?」
雪「っ!」
きっと日向くんは今までひとりでどうにかしてきたんだと思う。今回も熱が出てなければひとりで行けたかもしれないけど、状況か状況だもん。
璃夢「頼ってくれたら僕はいつでも力を貸します。もちろん、翼も。ねっ!」