INFATUATOシンドローム



恭「そんじゃ、今名前呼ばれたヤツら〜期待してっからな〜以上解散だ!」


この学校のトップの先輩がそう言って入学式(?)は終わったようだ。

すると、また1年生たちはザワザワと騒ぎ始め、次の瞬間には……


「おらぁあああ!」

「どけぇええ!」

「俺がトップだあああ!」


璃夢「えぇええ!?」


殴り合いを初めてしまった。

何故!?一体何が!?


翼「おっと、危ねーぞ」


巻き込まれないようにと私の腕を引っ張って体育館の隅の方へと移動させてくれる優しいヤンキーさん、もとい八重樫くん。


璃夢「こ、これは一体…」


翼「1年トップ決めるためのケンカだな。ある程度はここで決まるんだ」


ケ、ケンカ!?さっきもやってたのに!?あ、もしかして続きってこと!?もうどうしてそうもトップにこだわるの!?


璃夢「八重樫くんもやるんですか?」


翼「俺はやらない。面倒だし。ま、売られた喧嘩は買うけどな?」


そ、そうだよね、無駄な喧嘩はやだよね…。よかった、『おらおらいくぜー!』みたいな感じで喧嘩に突っ込んでいく人じゃなくて…。

もし八重樫くんがいなくなったら真っ先に狙われるの私だからね。私を隠す壁になってください…。


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