INFATUATOシンドローム

コンコンッ


雪「どうぞ」


今度はすんなりと返事をしてくれた日向くん。返事をするとすぐに扉が開いた。

ガチャ


漣「失礼します。お待たせしました。璃夢様、八重樫様。家までお送りしますね」


璃夢「漣さん!えっと…ホントにいいんですか?」


入って来たのは漣さんだった。

日向くん、入ってくるのが漣さんって分かってたから返事したのかな?…すご…。


漣「はい!若の看病、ありがとうございました。とても助かりました!それと、コチラを。」


そう言って紙袋を私と翼に渡した。


璃夢「えっと……コレは?」


漣「ほんの気持ちです!少ないかもしれませんが…」


中身を見てみるとそこには……とってもとっても高そうなお肉が入っていた。


璃夢「◎△$♪×¥●&%#?!」


翼「うわ、いいんッスカ!?」


漣「はい。安い肉ですからお口に合うといいんですが…」


コレは値段を聞くべき?それとも聞かないべき?いや、聞くと絶対後悔すると思う。でも聞かないと食べるのに気が引ける…

こんな時の1番の対処法は


璃夢「お気持ちだけで結構です。コレは日向くんが元気になったら食べさせてあげてください」


そう言ってお肉の入った袋を漣さんに返した。
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