INFATUATOシンドローム
漣「もしかして気に入りませんでしたか?では他の…」


璃夢「ち、違います!!こんな高価なもの貰えません!」


漣「で、ですが…それではお礼が…」


璃夢「お礼なんて必要ないんです!困ってる人を助けるのは当たり前ですから!」


漣「そ、そうですか…では、代わりに」


そう言ってまた何かを持って来よう部屋を出ていこうとした。


璃夢「さ、漣さん!ホントに!」


雪「漣」


私が止めようとすると、日向くんが漣さんの名前を呼んだ。そのおかげで漣さんは部屋を出ていくのをやめてくれた


雪「そいつがいいって言ってるんだ。逆に困らせてどうする。」


漣「っ…そうですね。申し訳ございませんでした。」


璃夢「あ、謝らないでください!」


でもお礼を貰わずに済むかも。

お肉なんて高級なもの持って帰ったら荘司さんに『誰に餌付けされた!?』って言われちゃう。

何故か貰い物して帰ると餌付けって言われるんだよね。


漣「では、行きましょうか。」


璃夢「じゃあ日向くん、お大事に」


雪「……………。」


しかし日向くんから返事はなく、見てみるとまた頭まで布団を被っており規則正しい寝息が聞こえてきた。

あれ?寝ちゃったのかな?そりゃ、風邪引いてるし眠いに決まってるよね

そして私たちは日向くんの部屋を後にした

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