INFATUATOシンドローム
時雨「朝早くランニングしてることとか、授業中にダンベルやってたり、家で筋トレしてることも。私嬉しかったな〜家族以外で雪を理解してくれる人がいるんだって!」


雪「……………知ってる……」


時雨「え?なに?」


俺はそう一言だけ言ってまた頭から布団を被った。

アイツが俺のことを知ろうとしていて、理解しようとしてることは聞いてたから知ってる。


漣が迎えに来て急いで理由を話し、倉庫に向かった。

倒れそうになりながらも何とか倉庫の入口まで行き、入ろうとするとちょうど魁が京極の制服のヤツらに話をしている最中だった。

………どこから仕入れた情報なのか気になるところだが、どうせ漣辺りだろう…。


「にゃー」


見た感じ男らしくは無いが、女らしいわけでもないんだな… 、なんて考えていると布団の中に猫が入ってきた。


雪「………意地悪なんてしてねぇよ…」


頬擦りしながら鳴くもんだから、そう言われているような気がした。

俺はそう一言言って目を瞑り眠りについた。
< 276 / 540 >

この作品をシェア

pagetop