INFATUATOシンドローム
雪「…………。俺の気が変わらないうちについて来い」


そう言ってまた歩き出した。


璃夢「翼、いこう!」


翼「だな!日向、何気気分屋みたいなところありそうだしな!」


雪「っ……誰が気分屋だ(ボソッ」


日向くんが何か言ったけど、これはよく聞こえなかった。

そして大人しく日向くんについて行くと着いたのは…


璃夢「校舎裏…」


校舎裏だった。

…………あんまりいい思い出じゃないな、アレは。もしかして…ココでやるのかな?


翼「なぁ、なんでいきなりタイマン張る気になったんだ?」


雪「……………お礼だ…」


璃夢「お礼?」


あれだけ嫌だと言っていたのに急にだったから私も気になっていた。

お礼されるほど何かしたっけ?


雪「昨日は時雨を助けてくれて、ありがとう…」


少しだけ顔を赤くして顔を逸らしながらそう言った。


璃夢「お礼を言われるようなことじゃないですよ!時雨は僕の友達だし、日向くんの大切な家族だから助けるのは当たり前です!」


雪「………そうか……。」


翼「コイツ、無自覚だし鈍感だから謝っても意味わかってねぇよ。俺と同じでお節介な時あるし」


えっ!?私、お節介なの?


もしかして…【あの時】助けた【あの子】も……いらないお世話…だった………?





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