INFATUATOシンドローム


「お前なら1年トップでもいいと思ったぜ!」


璃夢「え?」


「俺も賛成!」

「俺も!」

次々にみんなそう言ってくれた。


璃夢「ホ、ホントに?エ、エイプリルフールとかじゃないよね?」


翼「エイプリルフールの時期じゃねぇよ」


そ、そうだよね、4月だもんね、エイプリルフール。1ヶ月遅れでやるのかと思っちゃった。


「ここにいる全員、魁について行くぜ!」

「「「「うぇぇええええい!!」」」」


信じられずにいると、みんな声を揃えてそう言ってくれた。


璃夢「日向くんは僕が1年トップでいいの?」


雪「なんで俺に聞く。お前は俺にも八重樫にも勝ったんだろ?俺は興味無い、好きにしろ」


確かに、日向くんはトップになるとか興味無さそうだったもんね。タイマン張る前から譲ってやるって言ってくれてたし。


璃夢「っ……ぼ、僕!もっと強くなってみんなを守れるようになります!不束者(ふつつかもの)ですがよろしくお願いします!!」


翼「ぷっ、ハハハッ!なんだよその結婚式の挨拶みたいなのは!」


璃夢「えっ、えぇ!?じゃあなんて言ったらいいの?」


翼「そこはカッコよく、『テメェら俺について来い!』ぐらい言わないと。」


ちょ、ちょっとそれはハードル高いかも…
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