INFATUATOシンドローム
璃夢「うん!そうだよ!おはよう」
時雨『おはよう!この間はありがとね!』
そういえば家電書いたメモ渡してたな、なんて考えていると急にお礼を言われた。
この間っていうのは、時雨が誘拐された日のことだよね?
璃夢「ううん!大した怪我がなくて良かったよ!それより、電話してくるなんて珍しいね?どうかしたの?」
時雨『用があるのは私じゃなくて雪なんだけど』
え?雪くん?
あっ、呼び方違うなって思ったでしょ?雪くんが敬語と苗字呼びはやめろって言ってくれたんだ!仲良くなれたってことだよね!多分…?
時雨『今代わるね?はい、雪』
雪『はぁ?なんで俺が』
時雨『用があるのは雪でしょ?電話かけてあげたんだから自分でいいなよ』
用事ってなんだろう?電話してくるってことは重要な用事かな?
雪『……璃夢か』
璃夢「うん!おはよう、雪くん!」
雪『お、………おはよ…』
わぁ!【おはよう】って返してくれた!前なら絶対に鬱陶しがられてた!しかも、ちゃんと名前呼んでくれてる!
雪『…………今日…暇だろ』
璃夢「へっ?今日?」
今日は仕方なく、仕方な〜く勉強をしようと思ってたけど…どうせやらないよねー?
璃夢「うん!暇だよ!」
雪『そうだよな……』
・・・・・・・。
何かなこの沈黙?暇か暇じゃないか気になっただけ?……雪くんっておもしろね。
雪『………暇…なら……………一緒に…』
電話だから聞き取れるのかなと思えるほど小さい声で何かを言った。
一緒に……なんて言ったんだろう?そこしか聞こえなかった。