INFATUATOシンドローム


私が誘拐されかけたからですね。はい。

中学2年生の時だよね?確か。
《中学2年生とかすごい最近じゃん》


『最近視線を感じるな〜』とか思いながら家に帰って荘司さんが遊びに来るの待ってたら ピンポーン って鳴ったから『荘司さん来た!』と思って開けたら知らないおじさんがいたの。
で、いきなりハンカチ顔面に押し付けられたから、咄嗟に息止めたんだよね。
それで、反射的に男性の急所を蹴り上げてテイクダウン。その時ちょうど荘司さんが来て、おじさんは警察に連れていかれたというわけですよ。

ハンカチ顔面に押し付けられた時、よく息止めたよね。私。


荘司「またあん時みたいになりたくなかったらちゃんとモニター確認しろよ?」


璃夢「はーい」


いつもはちゃんと見てるから大丈夫だもん。だけど何かあってからじゃ遅いから、気をつけよう。


荘司「で?なんか焦ってるみたいだけど、どうかしたのか?」


璃夢「あっ!そうだった!コレから友達と勉強会するんだけど私、服全然持ってなくて…どうしようかなって…」

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