INFATUATOシンドローム
時雨「えっ?なに?」
璃夢「あははっ、ウチお父さんいないから」
時雨「えっ、あ、ごめん…なさい」
璃夢「えっ??どうして謝るの?時雨が謝る必要ないから大丈夫だよ?」
時雨「で、も……」
璃夢「気にしない!気にしない!
なるほどね。夫婦で喧嘩することを痴話喧嘩って言うのか〜」
時雨に悲しい顔をして欲しくなくていつも通りの口調で言ってみたけど時雨の表情は暗いままだった。
璃夢「ねぇ時雨?さっきも言ったでしょ?時雨には笑顔が似合うって。だから悲しい顔しないで笑ってよ?僕のためにさ。ね?」
時雨「っ……ごめんね…璃夢」
璃夢「僕、『ごめんね』なんて言葉、聞きたくないなぁ〜。他に欲しい言葉はたくさんあるのに。」
時雨「欲しい言葉?」
璃夢「さっきの僕、カッコよかった?」
時雨「っ!うん!すっごいカッコよかった!今まで見てきた中で一番かっこよかった!」
目をキラキラさせて言ってくれる時雨。
璃夢「ふふっ、ありがとう」