INFATUATOシンドローム

璃夢の怖いもの


ゴールデンウィークが明け、テストもなんとか終わった。

それから数日経ったある日のお昼休み。

私と翼と雪くんは3人揃って屋上で一緒にお弁当を食べていました。


翼「あのさ、前から思ってたんだけどお前それだけでよく足りるな?」


パンを頬張りながら私のお弁当を指差して翼が言った。


雪「確かに。貧乏人は食べるものもないのか」


なぜか可哀想な人を見るような目で雪くんにはそう言われた。


璃夢「めちゃくちゃ失礼!?食べるものはあるでしょ!ほら見て!」


そう言って私は手に持っていた弁当箱をズイッと前に出した。


雪「………猫の餌」


璃夢「え、えさっ?!」


私の弁当箱を覗いた雪くんは小さな声で酷いことを言う。

そんなに少ないかな?私としてはコレだけでお腹いっぱいになるんだけどな?

でも男の子たちからしたら少ないのか…だって…


璃夢「翼と雪くんは逆に多すぎない?」


二人のご飯の量は見るからにおかしかった。


雪「コレでも少ないほうだ」


璃夢「え、それで少ないの!?だって3段弁当だよ!?初めて見た!」


しかもご飯はおにぎりだから、おかずだけで3段を埋めつくしてるんだよ!?その小さい体のどこに入っていくというの!?

私と!女の私と体格変わらないのに!
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