INFATUATOシンドローム
璃夢「翼はそのパン何個目?」


次に翼だ。私と雪くんが話している間にさっき食べていたぶんは食べ終わったのか、新しいパンの袋を開けようとしていた。


翼「ん?これ?えーっと、1、2、3、4……6個目?」


パンのゴミを数えると既に5袋転がっており、そして手元に新しいパン。


璃夢「どうしてそんなにお腹に入るの!?」


6個ってなに!?私1個で十分なんだけど!?


璃夢「しかもパン食べる前にお弁当食べてたよね!?」


翼「まあな!大家さんが食べ盛りだからいっぱい食えって!弁当とパンくれんだよな〜!」


お弁当、大家さんが作ってくれてるんだ。しかもパンまで買ってくれるなんて…大家さんの翼への愛、凄いよね。うんうん。


翼「んで、まだ気になってることあんだけど。お前の後ろのダンボール箱には何が入ってるわけ?」


そう言って最後の一口と言うには大きいパンをペロリと食べてしまった翼は、ゴミを片付けながら私の背後にあるダンボールを指さした。


璃夢「コレ?コレは、なんか下駄箱とか机の中とかに入ってたり、廊下歩いてたら貰ったもの。見る?」


そう言って私は弁当箱を片付け、ダンボール箱を開けた。

《そうこう会話をしている間に食べ終わったようだ。……少なすぎません?》


璃夢「なんか色々あるんだよね。お菓子とか、パンとか。あ!コレなんか手作りっぽいよね!」


何だか楽しくなり、私は紹介しながらどんどん箱から出していった。


翼「うわぁ、信者すげぇな。しかも見事に食いもんばっかり」


雪「ある意味、引く。しかも手作りって…ココ男子校だぞ…」
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