INFATUATOシンドローム
翼「気をつけて開けろよ?ゆっくり、ゆっくりな?」


そう言って私に箱を渡してくれたので、私は両手で受け取った。

うわぉ、カタカタ動いてる。


璃夢「そんな大袈裟だな〜。大丈夫だって!」


でもとりあえず

フリフリフリフリッ


翼「振るなぁぁぁあああああああああああ!!」


璃夢「うぇぇええええ!?なんで!」


固いものなのか柔らかいものなのか気になるじゃん!固いものなら刃物の可能性もあるんでしょ!


翼「爆弾だったらどーすんだよ!」


璃夢「爆弾ならとっくに爆発してるんじゃない!?」


この箱授業中からあるんだよ?爆弾ならもう既に学校ごと吹っ飛んでるよ。

でも振ってみたけどぎゅぅぎゅうに入ってそうで分からないけど…若干聞こえるこの嫌ぁ〜な音は……アレだ…


璃夢「……中身分かっちゃった…」


翼「えっ!マジで!?やっぱ爆弾!?」


雪「んなわけがあるか、バカ。で?中身は?」


璃夢「とりあえずコレは開けない方がいいかも」


口に出すのもおぞましい…。とりあえず開けずに後でゴミ箱、いや焼却炉に放り込むべきだ。


翼「えっ?なんでだよ?」


璃夢「いや、開けると後悔すると思う…」


雪「じゃあ中身教えろよ」


璃夢「いや、聞いたら後悔すると思う」
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