INFATUATOシンドローム
いつもは敬語なんて使わないくせに!!
ピンポンパンポーン
大翔『あー。1年葵組の魁ー!来いっつったよな?なんで来ねぇ。てめぇだけプリント倍にしてやろうか?あ゙ぁ?』
璃夢「イヤァー!!無理死ぬ!行ってきマース!」
翼「ハッハッハっ!頑張れー!」
他人事のような翼の声を背中に受けながら私は屋上を飛び出した。
いやまぁ他人事なんだけどね!?しかも、私のクラスの授業で使うプリントじゃないんだよ!?大翔さん酷すぎる!
さっきまで怒られることにビクビクしていたが、今はぷりぷり怒りながら大翔さんの元へと走った。
雪「うるさいヤツだな」
翼「そうか?ってゆーか、このゴキ達の死骸…どーする?」
雪「………これだけ散らばってると気持ち悪いな。一匹でも十分気持ち悪いって言うのに」
翼「この気持ち悪いヤツらを璃夢はバコンバコンやりまくってたんだぜ?アイツ、怖いもん無いのかな?」
雪「……勉強は嫌いらしいぞ?」
翼「んなの、みんな大嫌いだよ。つーか、嫌いなものじゃなくて怖いものな?」
雪「似たようなもんだろ」
翼「お前は国語の勉強しような?」
雪「ヤダ、勉強怖い。」
翼「ガキか。」
なんて会話を璃夢がいない内に繰り広げられていた。
そしてこの日の出来事が波乱の始まりだなんて誰も思わない…