INFATUATOシンドローム

夜詩「で?で?箱の中身は?」


下駄箱に突っ込んである箱を興味津々に見つめている夜詩くん。


璃夢「それが分からないんだよね」


私はとりあえず下駄箱の中からスッポリハマっている箱を取り出した。


衛「じゃあ開けるっス!俺気になるっス!」


璃夢「開けない方がいいと思うけど…」


取り出して分かった箱の重み……。そして中で動き回っている何か……。


悠真「どうして?」


璃夢「だって絶対いいものじゃないもん」


この箱どうしようかなと考えながら私はほっぺを少し膨らましてそう言った。


大空「ぐはぁ!『もん』だって!兄貴は俺をキュン死にさせるつもりですかぁあああ」


そう言った瞬間なぜか数名膝から崩れ落ちた。主に樹くんと大空くんだけど。

だ、大丈夫?私何かいけないこと言った?


夜詩「はいはーい!俺開ける〜!」


2人を心配している間に夜詩くんが私の手から箱を取り上げた。


璃夢「えっ!?待って!やめよ「えーい!」開けちゃったぁああああああ」


パカッ

チュ、チュチュチュチュチュチュウ!


悠真・夜詩・衛・樹・大空
「「「「「うわぁぁあああああ!ネズミぃぃいいっ!?」」」」」


やっぱりネズミか……。

箱にはこれまた大量のネズミが入っており、驚いた衝撃で夜詩くんは箱を地面に落としてしまう。そのため地面にネズミが放出されてしまった。


翼「あーぁ、開けちゃった」


雪「避難しておいて正解だったな」


璃夢「ちょっ!なんでそんなに離れてるの!?」


気がつけば翼と雪くんは下駄箱から離れた廊下の隅に立っていた。

確かにそこに居ればネズミたちは来ないだろうけど…ズルいっ!私も早くそっち行きたい!

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