INFATUATOシンドローム

夜詩「えぇーマジで?俺ネズミと戦ったことねぇんだけど……。璃夢さぁ〜ん」


そんなことを考えながらこの光景を眺めていると、夜詩くんが縋るような目で私を見ていた。

えー、とうしようかな…。でも別に食べ物でもないし…いいものてもないし…


璃夢「このままでいいんじゃないかな?」


ココ家じゃないからどうしようもないし。それに、段差があるから校舎の中まで入れないだろうしね!


大空「兄貴がそう言うならこのままでイイっスよ!」


樹「じゃあこのままにして早く教室行きましょ〜!」


どうしよう。大空くんと樹くんに犬の耳と尻尾が見える…。めちゃくちゃ可愛い…


翼「本格的な璃夢の信者が目の前に…」


雪「アレみたいなのがいっぱいいるってことだろ?怖…」


チュウッ

夜詩「うわぁぁあああああ!!な、なんだよ気持ちわりぃ!あっち行け!!」

ブンッ


そんな会話をしていると一匹のネズミが夜詩くんの靴の上に乗ったので夜詩くんは足を大きく振った

するとネズミは空中ダイブして校舎の中に…

そして…………


翼「っうわぁああ!夜詩!テメェふざけんなよ!?」


雪「なんでコッチに飛ばすんだよっ!」


大きく飛ばされたネズミは遠くにいた翼と雪くんの元に着地した


翼「ちょ!なんで俺盾にすんだよ!」


雪「お前ネズミ好きだったよな!遊んでこい!」


翼「好きなわけねぇーだろーが!コムとジュリーじゃねーんだぞ!?」


雪「ん?お前それ!チーズパンじゃねーか!なんでチーズパンなんて持ってんだよ!?」


翼「んなこと言ったって、これが俺の朝ごはんなんだよ!」


雪「それ持ってるからネズミが周りをウロチョロしてるんでだろうが!それをネズミに渡せ!」


翼「お前聞いてたか!?これ、俺の、あーさーめーし!」


雪「そんなの知ったことかっ!!」


翼「ちょ、マジやめろっ俺の朝飯っ!あぁあああああ!璃夢ー!!」


璃夢「だからなんで僕に助けを求めるの!?」
< 350 / 540 >

この作品をシェア

pagetop