INFATUATOシンドローム
まぁたしかに…殺される覚悟で取らないと


煌月「しかも、もう一限目も始まってますしね…」


璃夢「一限目………大翔さんだ!」


煌月「え゙っ?マジですか?」


璃夢「大まじだよ!うわぁあああ!大翔さんの授業だけは忘れないようにしてたのに椅子で頭がいっぱいになって時間割変更してたのすっかり忘れてたぁぁあああ!」


なんで火曜日は時間割変更ばっかりなの!?そんなんなら最初から数学を一時間目にしておけば良かったんだよ!

大翔さん、まだ来てないとかないかな!?


煌月「い、急ぎましょう!?僕の椅子に璃夢さんが座ればいいですから!」


璃夢「いや!いいよ!僕が立って授業受けるから!」


急いで教室に戻ることになった私たちは走りながら会話を続けた。


煌月「いやいや!そんなの可笑しいです!俺の椅子使ってくださいよ!」


璃夢「大丈夫だって!どうせ当たりまくって座る時間もないって!」


煌月「あ、それもそうかも」


璃夢「いや否定して!?」


周りが授業中ということは一切気にせずドタドタと走り、ギャーギャーとしゃべりながら私たちは教室に着いた。


ガラガラッ!


大翔「……………。」


だよね〜。授業始まって30分は経ってるもん。居ないわけないよね〜。

淡い期待を抱いていた数分前の私、馬鹿だよ
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