INFATUATOシンドローム


しばらくの間ボーッとしていたが、もう授業が始まって少し時間が経っていることに気がついた。


璃夢「……あ、体操服探さなきゃ」


体操服も学費に含まれるんだもん。無くしたなんてなったらまた新しいの買わなきゃいけなくなるからね。

私は体操服を探すべく、とりあえず教室を出た。


璃夢「二人共、授業に間に合ったかな?」


私のせいで遅れて説教とかされてないかな…

鷹也くんには『もういいです』って言われちゃうし……呆れられちゃったのかな?


璃夢「ハハッ」


せっかくできた友達だったんだけどな…いや、友達って思ってたのは私だけかも…ただのクラスメイトってやつだね…。はずかしい…。

ふと視界に入ったゴミ箱。嫌な予感がして中を覗いてみると…


璃夢「…………。はぁ…」


やっぱり私の手提げごと体操服が捨てられていた。ゴミ箱から出して、手提げの中を確認してみると


璃夢「ビリビリだ」


体操服はカッターかハサミで切られたのだろう。ズタズタのボロボロだった。

これじゃあ、もう着れないね。それに生ゴミとか入ってて臭いし…。

手提げはお母さんがくれたもの。臭いは着いているが切られてはいないようで安心する。

私は洗濯するために体操服だけをゴミ箱の中に捨て、手提げを持って保健室に向かった

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