INFATUATOシンドローム
コンコンッ
大和「誰」
理事長室に着き、いつものようにノックをするといつものように声の怖い大和さんの声が聞こえる。
璃夢「璃夢です」
大和「おぉ!璃夢ちゃん!どーぞー!」
私だと分かるといつもの明るい声で入るように言ってくれる。
ガチャ
璃夢「失礼します」
大和「今の時間体育だったよね?着替えに来なかったけど大丈夫だったの?」
さっきも言ったけど体育の時はいつもここに来て着替えさせてもらっているから、もちろん時間割を大和さんも知っているわけで。
今までサボるなんてこと無かったから、変に迷惑かけちゃったかな…?
璃夢「あー、えっとそのことで」
大和「ん?どうしたの?」
璃夢「体操服を忘れてしまって……新しい体操服の注文ってお願い出来ますか?」
破られたとか無くなったとか言うと変に思われちゃうよね?いつも通りにしないと。よくある風に。
大和「体操服を忘れた?でも新しいの注文してもいいの?」
あ、そっか。忘れただけなら別に注文なんてしなくていいもんね?えっと、こういう時は…
璃夢「あ、はい、忘れたというか、破れて穴あいたのことを忘れてて、もう新しいの買おうかなと思って」
普段なら穴空いて破れただけなら自分で直すけど…今回のはもう直せるとかいう範囲内じゃなかったからね。
大和「………最近そういうことが多いの?」
璃夢「?そういうことって?」
忘れっぽいってことかな?そんなことは無いと思うけど…。
大和「ううん、なんでもない。新しい体操服の注文ね、了解!明後日までには届くと思うから」
璃夢「ありがとうございます!」
大和「んーん。全然いいんだよ」
璃夢「それじゃあ、授業に行きますね」
とは言っても教室行き辛いんだけど……でもここで堂々とサボるって言うことはできないしなぁ…
大和「えぇええええ〜、ゆっくりしていってよ〜」