INFATUATOシンドローム

璃夢「授業始まってますから!」


とりあえずめちゃくちゃゆっくり歩いて教室向かってみるか〜。それか保健室戻ってボーッとしようかな?


大和「…璃夢ちゃん…最近ちゃんと寝れてる?」


璃夢「?なんでですか?」


大和「目の下にクマさんがいるからね。なにか原因があるのかな?」


目の下にクマさん……あ、隈のこと?全然気づかなかった…私そんなに酷い顔してるのかな?


大和「さあさあ!大和お兄さんに相談なさい!」


そう言って胸をどんと張って私を見てくる大和さん。


璃夢「相談すること………うーん…」


大和「あれ?そんなに悩む?」


璃夢「相談することあるかなと思って…」


大和「っ………」


今困ってることはあるけど、それは別に大和さんには関係の無いことだから相談することではないと思うし……。

キーンコーンカーンコーン

何を相談しようと考えている間に、またチャイムが鳴った。

あれ?もしかして授業終わった?あらら、今日はほとんど授業受けてないじゃん。


璃夢「ごめんなさい大和さん。教室戻らないと。お邪魔しました」


大和「あ、ちょ、璃夢ちゃん!」


大和さんがなにか言おうとしていたけど、私はそれを気にせず扉を閉めた。

もうお昼か〜。今日も天気がいいから屋上かな〜……。…………うわぁ、なんかすごく嫌な予感がしてきた……
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