INFATUATOシンドローム

教室に戻ってお弁当を持ったらすぐに屋上に行こう

そう思っていたのに嫌な予感は当たるもので…



ガラガラッ

私が入ると一気に静かになる教室。


この雰囲気…また昔を思い出させる…


気にしないように教室に入り、洗濯した手提げをカバンに入れると共に弁当を出そうとするが弁当箱は……………………ない……

はぁ…やっぱりそうだよね…なんとなく予感してた…こういう時はアソコにあるんだよね…

確信を持って教室にあるゴミ箱を覗いてみるとやっぱりあった、私の弁当。

誰かに踏み潰された跡が残ったおにぎり、水か何かをかけられて濡れた弁当箱

はぁ……食べ物、無駄にしちゃった…

私は弁当箱を拾ってビニール袋に入れて、カバンに入れた


翼「りーむー!昼食いにいこーぜー!」


カバンのチャックを閉めると同時にくらいに翼が教室にやってきた。


璃夢「っ…うん!」


お昼、一食抜いたって大丈夫だよね……。

そう思って翼と廊下で待っていた雪くんの元へ向かった


翼と雪くんに『弁当は?』と聞かれたが捨てられたとは言えず『あまりお腹すいてない』と嘘をついた

翼は『何も食べないのは体に悪い』といってパンを二つくれた

雪くんは飲み物を自販機で買ってくれた


二人に変な心配かけさせちゃダメだ、迷惑かけちゃダメだ。しっかりしないと。

そして早く犯人を突き止めてやめてもらわなきゃ……。


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