INFATUATOシンドローム
とはいったものの、一向に犯人が誰かは分からない。そして嫌がらせはどんどんエスカレートしていく。
机の落書きは消しても消しても書かれてしまう。
作ってきた弁当は毎回ゴミ箱の中。
新しくなった体操服も届いた次の日にはボロボロになりゴミ箱へ。
クラスでも孤立してしまうようになった。
煌くんも鷹也くんも、もう話しかけてくることはなくなった。
というか、私がクラスにあまり行かないのが原因かもしれないけど
そしてある日、私はおかしくなってしまった。
教室に居づらくなった私は授業を堂々とサボるようになり、一人でブラブラと校舎を徘徊することも増えた。
そんな時、空き教室であろう部屋から話し声が聞こえた
璃夢「授業中なのに?」
別に授業に出ない子は多いから空き教室から声が聞こえても不思議ではなかった。だけどこの時私は引かれるように教室に近寄ってしまった。
扉に手をかけようとした時
ドンッ!
と、何かが壁にあたる音が聞こえた
そして聞こえてきたのは罵声だった。
「っとにテメェーは使えねぇなぁ!あ゙ぁ!」
「なんでアイツはまだ来てんだよ!お前のやり方が下手なんじゃねぇのか!?」
「さっさと終わらせろや!」
罵声は一人じゃなかった。聞く限り三人。
【誰かがいじめられてる】
そう思った私は、今の自分の状況もあり、いてもたってもいられなくなり教室と扉を開けた