INFATUATOシンドローム

ガラガラッ!

勢いよく扉を開けると、やっぱりヤンキーガ3人。それとボロボロになってる私のクラスメイト小桜玖音が床に転がっていた。


璃夢「玖音!?大丈夫!?」


私は急いで玖音に駆け寄り、体を支えて起こしてあげた。


玖音「…ゴホッゴホッ…り、璃夢っ」


璃夢「どこが痛いの?背中?お腹?顔?」


顔には殴られたアザや切り傷、起こした時にお腹を抱えていたのできっとお腹も殴られた様子。

そしてさっき聞こえてきたドンという大きな音はきっと突き飛ばされて背中を打ったのだろう…


「うわぁ、本人登場かよ」

「今授業中だろ?なんでいるわけ?」

「どーしたんですかー?璃夢さーん?」


私は一年生であろうヤンキー3人を睨み聞いた


璃夢「………何してるの?」


「何って……仕事をちゃんとできなかったやつにヤキ入れてるだけですけど?」

「なにか悪いですか?」


璃夢「意味がわかんない。ヤキって何?仕事って何?」


「一気に質問攻めかよ〜。質問に答えるのめんどくせーし、ここまで来たら分かるよな?俺達がお前に嫌がらせしてた犯人だよ」


………まさか犯人の方から現れると思っておらず少し驚いてしまう。だけど、玖音に対してやっていることを知れば不思議には思わなかった。


「まー、嫌がらせの犯人、その中にはこの【小桜玖音】も含まれてるけどな?」


璃夢「…………え」


一瞬、周りの音が聞こえなくなった。

今、なんて言ったの?犯人の中に【玖音】もいる、だって?

私は信じられず思わず玖音の方を見てしまう。そして目が合うと、玖音は気まずそうに目を逸らした。

あぁ、これだけで分かってしまう。本当のことなんだ、コイツらの言ってることは。


「小桜は自分の意思で魁を虐めてたんだもんな?」

「なっ?小桜くん?自分がいじめられない為に魁を虐めたんだもんな?」

「他にも共犯者はいるぜ?お前のクラスメイトとか、お前のダチとかな?」


私のクラスメイト…私の…










トモダチ?


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