INFATUATOシンドローム

──────────
───────
────

小学生の時の夢を見た。


懐かしい小学校。
嫌な記憶しかない小学校。




その日、私はクラスのみんなと仲良く校庭で追いかけっこをして遊んでいた。

すると、小さかったけど声が聞こえた。


『やめて…たすけて…』


声がした方に行ってみると同じクラスの女の子が上級生の男の子に意地悪されてた


上級生…それは6年生だった。私たちに比べれば身長も高く、体も大きい。

そのころの私には巨人に見えていた。すごく怖かったのを覚えてる。だけど、その時の私も正義感が強くて助けに入った



璃夢『なにしてるの!意地悪しちゃダメ!』



言葉で止めに入ったのに、男の子は私を見ると急に殴ってきたのだ



『うるせぇなぁ!お前には関係ないだろ!?チビのくせに!』


【イタイ】…

私はなんで殴られたのか分からなかった。


でも…【先に手を出した方が悪い】と私は思っていた。



『オメェーもいじめてやろうか!?』



私はまた殴ろうとしてくる男の子を撃退した。

既に格闘技を習っていたので簡単に撃退できたんだ。


璃夢『大丈夫?』


女の子に声をかけると女の子は安心したような顔をして私に


『ありがとう』と言ってくれた


だから私はいい事したと思っていた







次の日、またクラスの子と校庭で遊んでいると


『お前、ちょっと来い』


いきなり上級生に手を引っ張られて校舎裏に連れていかれた

何が起きたのか理解出来なかった


< 385 / 540 >

この作品をシェア

pagetop