INFATUATOシンドローム
そしてしばらく逃げ続け、やっと八重樫くんを撒くことができた。
さすが3年生ナンバー3だ。走るのが速いわりに息が切れてない。
私も体力つけないと!まず帰ったらランニングしよう!そのあと筋トレして…
そう1人で意気込んでいた
龍虎「理事長室、着いた」
璃夢「へ?」
そう言われて顔を上げ見てみると理事長室と書いてあるプレートがあった。
璃夢「扉でかい…」
扉の大きさに驚いていると、先輩が私を地面に下ろしてくれた
璃夢「ごめんなさい!重たいのに走らせてしまって…ありがとうございました!」
月城先輩の顔をしっかりとみてお礼を言ったあと深々と頭を下げた。
龍虎「別にいい」
そう言って頭を優しく撫でてくれた。
…どうしてだろう?どこか懐かしく感じる…気のせいかな…。……まぁ、男の人に撫でられるの荘司さん以外では初めてだからね。
胡桃先輩にも撫でられてたじゃんって?なんだかあれは、動物を撫でるのと同じ感じだよね。私の事、ハムスターって言ってたし。