INFATUATOシンドローム


雪「トゲのある言い方…」


あぁ、言葉を間違えてしまったみたいだ。なんて言えばよかったんだろう。

『どうして来たの?』『何するつもり?』『何考えてるの?』

あぁ、どれもダメそうだ。きっとどれも怒らせてしまう。


翼「璃夢、お前は勘違いしてる…誤解してる!」


勘違い?誤解?なにが?全部本当なんでしょ?


璃夢「二人は僕のこと嫌いだったんでしょ?」


翼「はぁ!?だからそれも誤解」


璃夢「いいんだよ別に。二人が僕のこと嫌いでも、もういいんだ。もう学校に行くつもりもないし、もう全部疲れたし、もう友達なんていらないし、もう死んじゃい」


翼「璃夢!」


ビクッ
璃夢「っ…」


『死んじゃいたい』そう言おうとしたが、怒ったような顔をした翼に怒鳴られた。

あぁ、また間違えた?私が嫌いなら私が居なくなれば完璧だと思ったの。もう2人の前に現れるつもりないから帰って欲しかっただけなのに。

なんでそんな傷ついた様な顔するわけ?


雪「翼、冷静になれ。璃夢が怖がってるだろうが」


翼「っ、悪ぃ。」


お願いだからもう帰ってよ。もう辛いの。二人を見るのが辛いの。いなくなってよ…
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