INFATUATOシンドローム

雪「璃夢」


雪くんにも優しく名前を呼ばれ、翼が離れたと思ったら、少しぎこちない手つきで抱きしめられた。

どうしてふたりとも抱きしめてくるの?……怖い…のに……ちょっと安心する……。


雪「俺は、極道だからといつも皆に遠巻きにされてきた。」


少ししてから雪くんは話し始めた。


雪「自分の態度が悪いのは自覚している。だれも仲良くしようとする人なんていなかった。『家のせいで俺は誰とも仲良くできない』そう思っていた。でも時雨は友達が沢山いた。……双子なのに俺は劣ってる…」


そんなこと、考えてたんだ…。

確かに最初の頃雪くんはツンツンしてて…本当に私のこと嫌いなんだなって思ってた…。今も、多分、嫌われてる……。
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