INFATUATOシンドローム
雪「お前は毎日俺にケンカを売りに来て、俺は嫌われて当然の態度をとってた。それでもお前は俺と仲良くしたいと言った」
雪くんは少し私を抱きしめる力を緩める。二人の話を聞いていて、自分に逃げる気が無くなっているのに気がついた。
雪くんと目が合い、私は逸らすことができなかった
雪「………こんなこと二度と言わないからな。……嬉しかった。そんなこと言ってくれる人 ヤツがいるなんて思ってもいなかった」
そう言って雪くんは視線を一瞬逸らしたあと、また目を合わせた。
雪「お前がいなきゃ俺は今でも一人だった。…………だからお前と出会えてよかったと思ってる。」
『出会えてよかった』なんて、初めて言われた。
『存在がウザイ』とか『消えちゃえ』は言われたことあったけど……