INFATUATOシンドローム
雪「だから死ぬとか…簡単に言わないでくれ…ほんとうに、頼む…」
そういう雪くんの顔はすごく凄く辛そうな顔をしていた。
翼「だから分かってくれ。俺たちはお前が必要なんだ。お前がいなかったら今の俺たちはいない。」
【必要】その単語で私の涙腺は崩壊した
雪「お、おい、どこか痛いのか?」
翼「えっ!?えぇ!!?雪!お前何したんだよ!抱きしめすぎなんじゃねぇの!?」
雪「は、はぁ?お前じゃあるまいし、気をつけたに決まってるだろうが!」
ずっと……友達って存在に憧れてたっ…
小学生のころは友達だった子にも
【怖い】【危ない】【危険】
なんて思われて近づかれることも無くなって…
いつの間にか『消えちゃえ』なんて言われるようになってて…
だから自分を大切に思ってくれて【必要】としてくれる友達に憧れてた…
信じたいっ、二人の言葉を信じたいっ!ずっとふたりと仲良くしていたいっ…
でも…信じてまた、裏切られるのが怖いっ…閉じ込められたり、乱暴されたり…今よりもっと傷つくのが怖い…っ。
翼「お前は、俺たちの言葉が信じられないか?」
涙を拭いながら俯いていると、翼がそう言ったので顔を上げて見てみるとふたりとも悲しい顔をしていた
翼「……信じられないか?仲良くなって1ヶ月くらいしか経ってない俺たちの言うことは信じられないか?」