INFATUATOシンドローム


その後も食堂、空き教室、図書館、音楽室前の廊下、体育館、体育館裏、屋上と色んなところを周った

その度に樹くんと大空くんがこしょこしょ話をするとみんながやる気を出してグラウンドに向かってくれた


ホント、一体何を言ったのか気になって仕方がない

まだ集まってないけど、樹くんと大空くんは『これでもう集まるよ。明日が楽しみですね』と言う

不思議で仕方なかったけど、二人がいなかったらこんな短時間で集めることなんてできなかった


明日、お礼に何か持ってこようと決めた。

もちろん翼や雪くんたちリーダーにも!


そして午後には私も競技練習とまとめ役に参加した

少し周りからの視線が気になったんだけど…なんだったんだろうね?






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そして時間は過ぎ放課後。

練習をしていて気づいたこと。私のクラスメイトたちはみんな最初から来てた。

他のクラスのみんなは声をかけたら100%来てくれた

でも私に嫌がらせをしていた不良3人組は学校にも来てなかったみたい。

この様子じゃ、本番も来てくれないかもしれない…

なんて不安を抱えながら私は制服に着替えていた


コンコンッ

玖音「璃夢?着替えられた?」


璃夢「うん、あとブレザー着るだけ!」


ここは男子トイレ。教室で着替えることなんて出来ないし、かと言って理事長室に行ってたら遠いからSHRに遅れちゃうし…

ということで、秘密を知っている玖音に頼んでトイレの前で待っててもらってるの

ホントは一人でも大丈夫だったんだけど、玖音が『あんな話流れてるし、覗きでもされたら大変でしょ?』と言った。

あんな話ってどんな話か分からないけど、覗きされたらホントに大変なので頼むことにしたの


ガチャ

璃夢「ごめんね?玖音。ありがとう」


玖音「全然待ってないよ!ノックしてごめんね?催促したみたいだったでしょ?」


さいそく?ちょっと意味わかんないや

《☆催促とは 簡単に言えば早くしろと言うことですね☆》


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