INFATUATOシンドローム
玖音「もう少しでチャイム鳴りそうだったから。是枝先生怒るとめんどくさいし。」
そう!そうなんだよ!大翔さんってめんどくさいんだよね!
璃夢「玖音はよく分かってるよ。うんうん」
玖音「?なにが?」
璃夢「ごめん、独り言!さぁ、教室に戻ろっか!」
そして教室に戻った。
あぁもちろん歩いてだよ?走っても疲れるだけだから
それが良くなかったのかもしれない
ガラガラッ
大翔「…璃夢、小桜…どこに行ってた?」
教室に入ればチャイムが鳴る前に教室にいた大翔さん。
えぇ!なんでいつも遅いくせに今日はもういるの!?しかも顔怖っ!
大翔「……まぁいいか。ここじゃ無理だもんな」
大翔さんは私の体操服の入った手提げを見てボソッとそういった
大翔さんなら分かってくれると思ってたよ!
大翔「ほら、さっさと席付け」
璃夢「はーい」
私達は大人しく席に着いた
大翔「んー特に連絡はないな。じゃあ体育祭楽しみなら怪我すんなよ。あと面倒事起こしたら体育祭が無くなるから気をつけるように。以上」
『体育祭がなくなる』と大翔さんが言った瞬間、みんなの視線が私に向いた気がしたけど…しかも何故かうるうるした目で……
みんな一斉にあくびでもしたのかな?
大翔「あーあと、このクラスにはいないと思うが
体育祭サボったやつは留年確定だから覚えておけ」
体育祭サボったら留年!?何その酷いルール!
まぁ私は楽しみだから全然関係ないんだけどさ
大翔「はい、じゃあ大人しく帰れよ。」
キーンコーンカーンコーン
大翔さんがそう言ったので私はカバンの片付けを始めた
大翔「璃夢」
璃夢「?」
黙々と片付けをしていると大翔さんが私の隣に立っていた
璃夢「なんですか?」
大翔「今日はどこにも寄らずにさっさと帰ってやれ」
璃夢「?わかりました?」
特に用事があったわけでもないし、元からすぐに帰る予定だったからいいんだけど…
どうして、『帰れ』じゃなくて『帰ってやれ』なのかな?
考えても分からなかったので考えるのをやめて家に帰った