INFATUATOシンドローム

「はいはーい！二年生も並んでねぇ〜！」


すると可愛らしい声が聞こえてきた


翼「あ、胡桃理緒だ」


そう、そこには胡桃先輩を初めとした星宮昴先輩と有栖由宇先輩の二年トップスリーがいた

なんだか久しぶりに見た気がする！


理緒「おぉ！ハムスターちゃ〜ん！」


ギュッ

璃夢「どわっ！」


パチッと目が合うと胡桃先輩は私の所へやってきてギュッと抱きついてきた。

うわぉ、いい匂い！


理緒「元気にしてたぁ〜？あんまり会えないから学校からいなくなっちゃったと思ってたよー！」


そう言ってほっぺにスリスリしてきた


璃夢「お、おひさひふりでひゅ」


理緒「あっはは！ちゃんと言えてないところがまたか〜わいっ！」


私の反応は良かったのか悪かったのかよく分からないが、ギュウギュウ抱きしめられる力が強くなる。

く、苦しいっ…


昴「おい理緒、離せよ。」


わぁ！星宮先輩が優しい！苦しんでる私を思って胡桃先輩を止めてくれるなんて！見直しました！


昴「女臭さが伝染るぞ」


はい前言撤回！やっぱり酷い人！なによ、女臭さって！女で悪かったですね！


理緒「伝染らないよ〜！もぉ、昴ったら酷いよねぇハムスターちゃ〜ん」


璃夢「そうですよね、酷いですよね〜！」


胡桃先輩が味方なら星宮先輩なんて怖くないもんね〜と思って胡桃先輩と『ね〜』と言い合う


大和『あーあー、よーし開会式始めっからちゃんと並べー』


前に視線を向けると指令台(？)だっけ？その上に大和さんがマイクをもって立っていた


由宇「ほら理緒、並ぶよ。」


理緒「えぇーハムスターちゃんの隣に並ぶのー！」


昴「ワガママ言うな、ガキ。」


理緒「昴にガキとか言われたくない〜！」


昴「うっせぇ。行くぞ」


そう言って星宮先輩は胡桃先輩の首根っこを猫のように掴み持ち上げて二年生の方に歩いていった


理緒「いーやーだぁー！ハムスターちゃぁ〜ん！！」


由宇「ごめんね、璃夢くん。理緒が迷惑かけちゃって」


璃夢「全然！僕は大丈夫なので」


由宇「そっか、ありがとね。今日は二年も三年も本気で行くから、勝てるように頑張ってね」


そう言って有栖先輩も二年生の方に歩いていった