INFATUATOシンドローム
大和「あれ?分かっちゃった?実はそうなんだよね〜。好きなことやらせてもらえなくて、気づけば人殴ってストレス発散。……俺には近くにいてくれるダチもいたし」
きっと、一緒にグレたっていうのは荘司さんのことだよね。小学生の頃から一緒って言ってたし。
大和「まぁウチは弟が継ぐことになったし、俺は俺で楽しめるようになったし?」
解放されたのだから嬉しいはずなのに、大和さんの顔は全く嬉しそうではなかった。どちらかと言うと、表情に影がかかった。
璃夢「……大和さんはグレてしまったこと後悔してるんですか?」
私はそんなふうに感じた。
大和「後悔…ね…」
ポツリと私の言葉を繰り返すように言った
大和「してないと言えばしてないけど、してると言えばしてる」
ん?してるけどしてない?よ、よくわかんない…つまりはドッチ?
大和「親が『お前の気持ちを考えなくてごめんな』って謝ってくれたから思い切った行動して良かったと思った。でも、それと同時に俺が弟の自由を奪ったことへの罪悪感が残った。」
弟さんが代わりに継ぐことになったってことは、大和さんと同じように学校も決められて遊ぶことも制限される…ってことだから。
だから自由を奪ったことに罪悪感があるんだね