INFATUATOシンドローム

大和「注目のヤンキーって発表すれば璃夢ちゃんに無闇矢鱈と突っかかってくるのはバカだけになるから、安心して学校生活送ってね?」


もしかして、私が危ない目に遭わないように注目ヤンキーとして発表してくれたってこと…?


大和「あ、もちろん、さっきも言ったけど璃夢ちゃんがナンバー3に入れる実力がちゃんとあるからそうさせてもらったから!決してエコヒイキとかじゃないからね?」


さっきから私が思っていることは筒抜けのようだ。洞察力がすごいので、やっぱりこの人はしっかり大人で理事長に相応しい人だと思った。


大和「だけど、困ったことがあったらココにおいで?ココは普通の生徒は入れないし、入れば顔の原型が無くなるしね」


…………理事長に相応しい人って思ったけど、こんな物騒な人が理事長でいいのだろうか。

《再確認させられた。》

コンコンッ


大和「誰?」


?「オレオレ〜」


大和「あぁ、大翔ね。入ってイイぞ〜」


オレオレ〜で分かるものなんですか?ていうか、ここって理事長室だったよね?緩くない?


ガチャ

?「おぉ?その子が璃夢?」


入ってきたのは30代くらいの男の人。多分生徒ではなく先生と思われる。


大和「そう!璃夢ちゃん。コイツは璃夢ちゃんの担任の是枝 大翔(これえだ ひろと)。ちなみに俺の従兄弟なんだ」


大翔「ヨロシクな」


是枝大翔さん!私の担任さんなのか!めちゃくちゃお世話になる人だね!


璃夢「魁璃夢です。ヨロシクお願いします」


大和「コイツは璃夢ちゃんの事知ってるからなんか気になることとかあった聞きなね?」


知ってる?それって何を?


大翔「お前が女の子ってことは知ってるから困ってることあったらなんでも言え?」


わぁ!助かります!私の本当の性別を先生が知ってくれてるってだけで安心だね!しかも担任!
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