INFATUATOシンドローム
そして大翔さんについて行くと、何かの準備室に到着した。
ガチャ
大翔「ダンボールは6個ある。1人2個ずつ持っていけ」
部屋に入ると大翔さんはダンボールの山を指さした。
に、2個!?教科書ってかなり重いよね…?しかもクラスの人数分とか…持てる自信ないんだけど……とりあえずやって見るか…
璃夢「よいしょっと」
うわっ、1個でもかなり重いんだけど…?
2個持たないといけないので、持ち上げたダンボールをとりあえずもう1個のダンボールに積み重ねた。
璃夢「ふぅ〜」
1個持ち上げるだけでも大変だよ…。とりあえず一息ついて…よしっ、下のダンボールを持ち上げれば持てるはず!
璃夢「よっ!……あれ?ほっ!…ん?………ふぬぬぬぬぬ!!!」
お、重っ!持ち上がらないんだけど!?
大翔「璃夢?大丈夫か?」
ダンボールの重さに驚いていると、2個のダンボールを軽々と持ち上げている大翔さんに声をかけられた。
璃夢「………大翔さん余裕そうですね。僕のを1つあげてもいいですよ?」
大翔「なんで上から目線なんだよ」
もしかして大翔さんのダンボールと私の持とうとしてるダンボール中身違うんじゃない?
そういえば、私と同じくらいにひょろっとしてる玖音はどうだろう?絶対持てないよね?
そう思って玖音の方をみたが……
璃夢「………何でそんな軽々と持ってるの?」
私より筋力ないように見えた玖音は、これまた軽々とダンボールを2個重ねて持っていた。
………私のダンボールだけダンベル入ってたりしない?