INFATUATOシンドローム

明るくなった部屋でしっかりと月城先輩の姿を確認することができた。


龍虎「また八重樫翼に追いかけられたのか。お前らは追いかけっこが趣味なのか?」


璃夢「ち、違いますよ!『タイマンはっ!』って言って勝手に追いかけて来たんですよ!」


私の知ってる追いかけっこと違う!もっと追いかけっこは楽しいものだと思う!


龍虎「タイマンは?」


璃夢「言葉遮ってきたので何が言いたかったのか分からないですけど」


龍虎「そうか……だが逃げてても何も変わらないだろう?」


うぅ…まぁ確かに…?ずっと逃げ回ることは無理だよね。同じ学校なんだし、会わないなんて難しいし。


龍虎「………やっぱりお前はココにいるべきじゃない」


璃夢「えっ?」


龍虎「お前はどう見てもヤンキーには見えない。男にもな。だからこんな高校やめてちゃんとした高校に行け」


璃夢「ま、まだ疑ってるんですか!?僕は男だって言ってるじゃないですか!」


龍虎「この高校じゃないといけない理由でもあるのか」


見事に私の意見は無視された

全然聞いてくれないっ!布に布押しとはこの事!

《意味がわからない。多分暖簾に腕押し?》

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