INFATUATOシンドローム


大和「お弁当は璃花ちゃんの手作りなの?」


璃夢「いえ、これは私が作ってます」


大和「えぇ!?璃夢ちゃん料理できるの!?」


えっ…できないように見えるのかな?


璃夢「こう見えても朝晩のご飯も作ってます!お母さんの分の弁当も!」


大和「へぇ〜凄いね!」


璃夢「そうですか?昔から料理してたのであまり凄いとは思わないですけど…」


お母さん、最近は早く帰ってきてくれるけど昔は私が起きてる間に帰ってこないことが多かったから。


大和「璃夢ちゃんってただの格闘バカじゃないんだね!」


……否定できないのがね〜。格闘バカってよく荘司さんにもお母さんにも言われてたから…

そして私は大和さんに座っていいと言われたソファに腰掛けて弁当を広げて食べ始めた。

あ、そうだ!ひとつ大和さんに聞きたいことがあったんだ!


璃夢「そういえば朝の放送で『可愛い後輩ちゃん』って言ってましたけど、その人ってどんな人ですか?」


元ヤンの大和さんが放送使って言うくらいだもん…顔と名前くらいは知っておかないと…八重樫くんの時と同じことが起きちゃうかも。


大和「あれ?わからなかった?」


いやいや、分からないでしょ!友達すらいない私に分かるわけない!

あぁ…自分で言ってて悲しくなってきた…


大和「それ、璃夢ちゃんのこと!」


璃夢「璃夢ちゃん?って………私!?」


大和「そうそう!可愛い荘司の姪っ子!でもってヤンキーの後輩!荘司の姪っ子は俺の可愛い姪っ子!荘司の後輩は俺の可愛い後輩!」


それはすごい考え方………でもよかった〜強いひとが増えるのは困るからねっ!

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