INFATUATOシンドローム


────────────
───────
──


大和「へぇ〜、やっと八重樫とタイマン張ることにしたのか。あ、そのオカズ頂戴っ!」


璃夢「どうぞ。私は張りたくないんですが、1度わかったと返事をしてしまったらやらない訳にはいかないですから」


大和「璃夢ちゃんはそういう性格だもんね〜1度言ったら守るタイプの有言実行系」


有言実行系って何?初めて聞いた…。でも内容聞いてから返事するべきだったよ…。


大和「あ、これ美味しい!いいなぁ〜璃夢ちゃん俺の家政婦にならな〜い?」


璃夢「………彼女さん作ってください。私は荘司さんのご飯の管理で忙しいです」


荘司さん、放っておくと二日酔いがしんどいとか言ってご飯食べなかったりするんだよね。荘司さんも早く彼女さん作ればいいのに…。


大和「えぇ〜なんか今日の璃夢ちゃん厳しぃ〜」


確かに私の態度は少し冷たいかもしれない。だけどそれにはちゃんと理由がある。


璃夢「大和さんがなにか隠してるように見えるからですよ」


大和「ギックン」


なんですか、ギックンって。口に出してギックンって言う人初めて見ましたよ。


璃夢「荘司さんが言ってました。大和さんがよく喋る時と喋り方がいつもと違う時は隠し事してる時だって。何隠してるんですか?」


大和「うわぁ、荘司。そんな事まで璃夢ちゃんに教えてるんだ」


大和が変なこと考えてる時は分かりやすいから殴ってでも止めろって言われてるんだよね。だから理由聞いておかしかった時だけ殴ろうかなって。


大和「まぁ隠し事といえば隠し事だけど…八重樫とのタイマンが終わってからなら教えてあげられるよ?」


なんでタイマンが終わってから?まぁ別に今日の放課後が終わったらってことだから…いいけど…。


大和「八重樫も本気でくるだろうし、気をつけてね?怪我とかしないでね」


確かに男の子と格闘技じゃないことをするのは初めてだし…、タイマンだからルールはないもんね…。うん、気をつけよう…。

< 96 / 540 >

この作品をシェア

pagetop