Underground
「雅が使っていい入口はそこだけだ。後は客用」

「幾つあんの?」

「6つ。でも最終的には雅が昨日入ってきた扉に繋がってる」

「え、でも一本道だったよ?」

「隠し扉に決まってんだろ本当はお前が降りてきた階段も普段は地面に隠れて見えないようにしてあんだよ」

「へー」


鍵を閉めて、中を見渡す。


入って右側には机があって画面がずらりと壁に縦で並んでいて、キーボードと椅子が置いてある真ん中の画面だけは他の画面と比べて2倍ある。


「ここが俺達の仕事場だ。昨日の部屋は来客用」


そしてまさかの、部屋の左側は1段高くなっていて畳だった。

部屋の広さは教室より少し小さいくらいなので、随分と広い。


「畳の上に灰は落とすなよ」

「ラジャー」

「掃除用具はこの押入れの中にあるから、畳と来客用の部屋は掃除機かけて、こっちのフローリングはモップ。
とりあえず、来たら掃除して。
今日の来客は7時に来るとか、スケジュール確認もそのうちしてもらうから。これは仕事専用の携帯ね」

「ラジャー。それ終わった何すんの?」

「また声かける」

「うぃー」

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