Underground
なるほど、慣れてくれば色々やらしてくれる訳ね。

来客用の部屋から掃除をしていった。

掃除は30分程で終わった。


「終わったー」

「ん。じゃあこれ携帯」


黒いスマホを渡される。


「さっき、顧客は全部登録したから。顧客にも新しい電話番号とアドレスを送っといた。たぶん確認のためにそのうちひっきりなしに鳴ると思うから」

「え、私が出るの?」

「そう。情報屋の窓口は女になったって情報は今日の朝流したから。
それとお前の本名は言わなくていい。「情報屋黒岩」だけで困ることはねぇ」


プルルル、プルルル

言ってるそばから本当に電話がかかってきた。名前は石川S。


深呼吸をして、指をスライドさせる。


「もしもし」

「お、本当に女が出やがった。俺は石川S。宜しくな」

「宜しくお願いします。これからは私が受け付けます」

「おー、じゃあな」


それから何本か電話がかかってきて収まった。

情報が行き渡った証拠だと言う。

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