マドンナは社長秘書室勤務


「呼んでほしい。それに俺も名前で呼びたい」


社長秘書室勤務になって2年目。

田神社長の事をこうして名前で呼ぶ事になろうとは誰が思っただろうか。

最初は目を合わす事すら儘ならない状態から少しずつ目を合わして会話できるようになった私。

仕事は常に多忙で苦手なパーティーに同行しなければいけない。

でも、それで良いと思えるのは。


「慶悟さん、私を日和と呼んでください」


きっと側に田神社長がいるから良いと思えるのだろう。


「ひ、日和」


名前を呼ぶだけで顔を赤くした田神社長は可愛くて笑みが溢れる。

もしも私が自分を好きになれたら、自覚がうまれたら、特別になりたいと思えたら。

そう遠くはない未来に私の話を聞いてくれませんか?

あの日言った言葉を真似して、好意を抱いています。だから、そう覚えてもらえませんか?という私の話を。


end
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