マドンナは社長秘書室勤務



私には様々な国の言葉を理解し訳せる特技がある。

人目が苦手な私を心配した両親が将来職に困らないようにと出社せず家で在宅で活躍する翻訳業がある事を調べてくれて、それは良いと感じた私は英語は勿論の事あまり馴染みのない国の言葉まで学んだのだ。

家庭教師は頼まずに本屋にある本を片っ端から手に取って、両親協力の元ひたすら勉強したお陰で難関だと言われていた英検もあっさり取れて。

だから私はこの会社に入社しなければそう言った仕事に就いていたはず。


”榛原“


その日初めてお前ではなく榛原と名字で呼んだ田神社長。


”全員が全員お前に好意を寄せ下心を持ち、何かしてくると思うな。現に俺は好意を抱いてはいない。秘書であるこいつもそうだ。ただの秘書室に配属された新人としか思ってない。だから、自惚れるのもいい加減にしろ。榛原にしか出来ない仕事をしに行く。ただそれだけだ“

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