マドンナは社長秘書室勤務
「実際問題榛原さんって可哀想だよな。モテんのに」
「次元が違うからしかたねーって。俺ら平民には手は届かないー」
「のわりには痴漢とかすごいって聞くぜ?夏も変質者が公園で現れたって全校集会になったろ。あれの被害者って」
「そりゃー、触りたくなるだろ。俺だって榛原さんと付き合いたくねーけど普通にヤりたいし触りてーよ。服のままでも動かなくてもガンガン立つ自信ある」
ゲラゲラと会話を続ける彼らに呆然と立ち尽くす私。
ああ、やっぱり。
男の子という生き物はこうなんだ…。
私の中で芽生えていた小さな恋愛感情は崩れ落ちていく。
そして景色はがらりと変換され次は高校の制服を着た私がいた。
場所は校舎裏。
目の前には男性不振に陥っていた私が、この人ならと思い密かに思いを寄せていた人。
夕日に照らされるカレは顔がはっきり見えない。
でも…