マドンナは社長秘書室勤務


「それで返事はしたの?」

「まだ、です」

「駄目じゃない。日和ちゃんが焦らし続けたらモヤモヤした社長がうまく仕事にのめり込めなくて室長が乗り込んできたり。そうね。榛原さん日曜日に社長とお会いして下さいと言いに来るかもしれないわ」


そんな事あるはずはないと思う一方で、阿室さんのエスパー力を信じてる私がいて。

頭を抱えたくなる。


「ねえ、日和ちゃん。軽い気持ちでもいいんじゃないかしら。友達と出掛けるだけよ」

「私あまり友達と外に出掛けたりしないです…」

「それは困ったわね。それなら社長の家に行くか日和ちゃんの」

「無理です!」


それはハッキリと言える。


「それは嬉しいわね。社長は駄目なのに日和ちゃんの家に招かれる自身に喜びを感じるわ」

「阿室さんだから。それに阿室さんと田神社長は全く違いますし」

「それもそうね。異性と同性じゃ違うものね?」


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