決断は一瞬、後悔は一生
私の通ってる学校は私の家から徒歩で20分。



バスを使うほうが早いのかもしれないけど、バスは朝、すごい混雑していてそんな狭いところに入りたいとも思わない私はいつも徒歩で学校に通っている。



「おはよっ!」


肩をポンっと叩かれ声をかけられた私は振り向いた。



この声は―。



「沙耶、おはよっ!」


私のたくさんの友達の中で一番の友達。



親友の叶芽沙耶。優しくて可愛くて学校のマドンナ。



「聞いてよぉ、美雨」


「今日はどうしたの〜?」


沙耶と私は並んで歩いて学校に向かう。



いつも沙耶と学校に行く日常があるから私は朝から幸せ。



「昨日ね、秀太がまたデートに遅れてきたんだよ?いつも遅れてくるんだよ?本当嫌になるよ」



いつもの話。



学校に向かう時間は沙耶の彼氏、秀太くんの話で沙耶の悩みを聴く時間とも、なっている。
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