決断は一瞬、後悔は一生
「俺も美雨に元気もらって、笑顔もらって、幸せもらって。美雨といると落ち着く自分がいて。美雨が全部だった」
「結城くん・・・」
美雨は俺の元まで歩いて近づいた。
「私と付き合ってください」
美雨が声を震わせて言う。
告白が怖いのもわかってる。
俺もそうだから。
でもこれは。
「俺に言わせて欲しかったな」
俺が先に言わないと。
太陽の光が反射して、俺たちをステージの上みたいに明るく照らした。
その一瞬の間、俺は気持ちを言葉にした。
「俺と付き合ってください」
「はいっ!」
即答だった。
美雨が涙を浮かべて嬉しそうに笑った。
俺も美雨につられて笑った。
二人で笑い合っているこの時間が愛おしくて幸せでたまらなかった。
こんな幸せが続くと思ってたのに。
神様は俺たちを不幸にしたんだ。