決断は一瞬、後悔は一生

すれ違う想い


【優翔side】

なんで俺、あんなことしたんだろ。

あんなこと言ったんだろ。

美雨の前であんなことしたくなかったのに。


気づいたら、体が動いてた。



美雨はモテるから俺もヤキモチを焼かせるために勝手な事して、結局、俺は美雨を傷つけただけだ。


でも、いつもいつも耳にする美雨の噂は嬉しいのにどこかで嫌だって思ってる自分がいた。


『音宮って可愛いよな』

そんなことわかってる。


『音宮って清楚で可愛いよな』


そんなの、俺だけ分かってれば十分。


『美雨ちゃんって呼んでも怒らなかったな』


俺だけ。


美雨って名前で呼ぶのは俺だけがいい。


こんなのわがままだけど。


美雨は優しいから怒ったりしない。


だからって簡単に名前を呼ぶお前らには、腹が立っている。



こんなに独占欲強い俺だと嫌われるかな。


って、もう嫌われてるよな。



最低な事したんだから。



美雨が教室を抜け出したあと、すぐ雫が追いかけていったからもう美雨は雫の方行くんかな・・・


嫌だけど。



俺が招いた結果がこうだから仕方ねーよな。
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