決断は一瞬、後悔は一生
だけど、違った。
美雨と会っていなかったら俺は、こんな幸せ知らなかっただろう。
転校したばかりで、馴染めるかわかんねー俺にいつも優しくしてくれて、時には正義感を見せて、自分をしっかり持っている美雨のこと、俺は羨ましくて眩しく見えた。
もう間違えたことしたくない。
だから俺は後悔しない道を選びたい。
どうせ、嫌われるのならもっと美雨と話したい。
謝って、できることなら美雨の隣にいた頃に戻りたい。
美雨のこと、誰よりも大切だから。
俺は美雨だけ見てるから。
そう誓ったのに。
俺は、どうして美雨だけを見なかったんだろう。
どうして他に目を移してしまったんだろう。
俺の最後のたった一つの後悔。
それは。
美雨を手放したこと。
この後悔がなくなるのなら。
俺は、他に何もいらない。
謝ろう。
「ごめん」って。
美雨に認められるまで。
そして美雨に嫌われないように釣り合う男になるように努力しよう。